廃車について

JR貨物では新・更新色へと延命工事が施されてきたが、一方で0番代から廃車も進んでいった。
また、JR西日本旅客鉄道(下関所)が所有するEF66もブルトレ消滅後は廃車が進み、2010年9月で全てのEF66[関]が引退となった。
寝台特急「富士・はやぶさ」を牽く45号機。

○JR西日本(旅客)からEF66引退

2010年9月18日、JR西日本下関総合車両所に最後まで残っていた45号機と49号機が南福井へと回送された。
牽引機はEF65-1135号機が務めた。
2010年9月18日、45号機と49号機が回送された。

田んぼの中を行くEF65+EF66+EF66。

牽引機はEF65-1135号機。

45号機+49号機の回送シーン。

45号機+49号機の回送シーン。

これが西日本所属EF66の最後の山陽本線走行シーンとなった。
なお、この回送されたEF66二両は後嵯峨野観光鉄道の大ジオラマに展示されている。(レポートは次の項で紹介している。)

以下、更新工事を受けることなく原色で廃車されてしまったEF66も存在する。
その多くはJR西日本所有の旅客機であり、JR貨物所属の多くは更新された後に検査切れで廃車となっている。

 1995年5月11日廃車・・・40号機(廃車第1号)
 1997年2月22日廃車・・・55号機(廃車第2号)
 2001年2月9日廃車・・・901号機(廃車第3号)
 2002年3月1日廃車・・・6号機(廃車第4号)

以下は年ごとに集計
 2007年廃車・・・11、14、15、18号機
 2008年廃車・・・1、2、5号機
 2009年廃車・・・3、4、7、8、13、42、43、46、50、51、53号機
 2010年廃車・・・9、10、12、16、17、19、20、31、34、37、39、41、45、47、48、49号機
 2011年廃車・・・22、23、25、38号機
 2012年廃車・・・28、44号機
 2014年廃車・・・35号機
 2015年廃車・・・24、32号機
 2016年廃車・・・21、26、29、52、54号機
 2017年廃車・・・33、36号機
 2018年廃車・・・30号機

これで残った0番代は27号機のみとなったが、同機も2022年に特休車となり、本線上を走る0番代は現存しない。

そして、2020年度以降、100番代からも廃車が発生し、2021年3月のダイヤ改正までに、前期型8機(101〜108号機)が運用離脱、2022年以降は後期型にも廃車が生じている。

検査が切れてしまったEF66は多くが廃車後に解体されてしまったが、保存されたEF66もわずかに存在する。(次章で紹介。)


EF66入門 ・・・もくじ・・・

その1 〜0番代、一次車と二次車の区分など〜

その2 〜100番代登場と、0番代の更新工事〜

その3 〜JR貨物新更新機登場〜

その4 〜原色復活!?〜

その5 〜廃車について〜

その6 〜EF66の保存について〜

その7  〜EF66、晩年の活躍シーン〜

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