…俺、テニス部入らなくてよかった…
マジでそう思う 本気でそう思う
だってさ…国光が部長だなんて耐えられねーもん!
次の日、がメネージャーとして仕事する様になったから見に行ったんだよ。
レギュラー達もいるって言うから見ときたくてさー。
行って見たらレギュラーの人たちが丁度来たことだったみたい。
何か打ち合い始めたよー。
一人がボール上げて相手コート側の人が籠の中にスマッシュしてるー。
…そんなに凄いこととは思わないけどねー。でも基礎練習としてはいい方法だと思うよー。
そういう意味では凄いかもねー。
あ、大きい…おー!越前君ちゃんと籠の中にスマッシュできてるー。
「あんがい簡単だね」
うわー、越前君って結構生意気なんだねー。
この前も思ったけど人を挑発するのが好きなんかな?
「1年坊主がしゃしゃり出る場所はねぇんだよ!!」
…あ、この間のと同じような人だ。多分、昨日の人らと同レベルなんだろーねー。
やだなー、ああいう人らに限って弱いんだよねー。
隣のを見たらその人のこと睨んでるし。
そんながかっこよく見える俺っておかしいの?
「コート内で何をもめている」
「ぶ 部長ーっ!!!」
……ん?……何か聞いたことのある声が…した気がする…
あんまし、いい思い出はない声だと思うんだけど…
「騒ぎを起こした罰だ。そこの二人グラウンド10周!」
「えっ ちょっと待ってくださいよ コイツが…」
「20周だ!!」
「は はい!!」
…絶対聞いたことあるよ、この声!
声の方を見ていると、そこにいたのは…ジャージを着たと…
「国光ー!!!!!!!!!!」
あ、思わず叫んじゃった…そこにいた人たちの視線が一斉に俺の方に向いたよ…。
隣にいたも驚いて目をパチクリさせてるし。…、可愛いー…
じゃなくて!
げ、叫んだせいで国光、めちゃめちゃ俺のこと睨んでるし…
「…久しぶりだな、。騒ぐのなら出て行け。」
「いや、俺まだ入ってないから。」
あー、しまった…。さらに国光の感情逆撫でしちゃったよ…。
眉間のしわの数が増えてるし…。く、国光ー。もっと若々しくいこーよー…。
が俺の隣で困ったような顔してる。そんな表情も絵になってるよー。
…じゃなくてさ!!
「ごめん、国光。大人しくしてるからここにいさせて。」
国光の眉間のしわが減ったー。
無言の了承ってことだねー。よかったー。
「…。あの人と知り合いなの?」
の表情が戻ったー。
うーん、やっぱこっちの表情の方が好きー。
「まぁね。前に日本に来たときに知ったんだよ。親父が国光の親父さんと知り合いだったから。」
「へぇ…。」
…もしかして、が国光に興味を持ったん?…それはいろんな意味で嫌だなー…
「全員ウォーミングアップ!!」
おー!こういうとこはなんか部長っぽいよ!
「済んだ者から2年3年はコートに入れ!!1年は球拾いの準備につけ! 以上!!」
「「「「「ハイッ!!」」」」」
おー!これが日本の部活動なんだな!!!
なんかめちゃめちゃ青春っぽいジャン!!!!!
「…あのボーシ 覚えてろよ」
なんか先輩が言ってるよー。
やだねー、実力がない奴が醜い嫉妬するのってー。
たぶん、越前君の方が100倍強いだろーねー。
ってか、国光って全然変わってないんだね…。
国光って強いし、人間自体はめちゃめちゃいいんだけどなー。
あの性格に問題があるよ
まー、だから部員がついて来るんだろーけどねー。リーダーっぽいし。
…俺はあんなお堅いリーダーは嫌だけど…なんか青学のテニス部って面白いねー。
入る気はしないけど見るのは好きかもー。
特に越前君も必見ぽいし。
もう少し、テニス部のこと見学してよーっと。


