…まったく、アイツは何をしているんだ…。久しぶりに会ったが、昔と何も変わっていない。
 …あの方向音痴は何とかするべきだな…


 授業間の10分間の休憩になると、教室や廊下が騒がしくなる。
 次の授業は情報管理だったな…。俺は、必要な道具を持ち、教室を出た。
 …時間にはまだ余裕があるな…廊下から教室の時計を見て、時間を確認した。
 ゆっくり行けばいいと思い、俺は視線を前に向けた。だが、歩を進めようと思っても、思わず止まってしまったんだ。
「国光ー!!!!!!!!!!」
 …嫌な予感がする…この間も、同じような声に名前を呼ばれたのを覚えている。
 半分呆れながらも、俺は声のする方へと視線を向けた。
「…、ここで何をしている。ここは3年生教室の廊下だぞ。」
「俺の金メダル級の方向音痴を知っていてそれを言うなッ!!!」
 …やはり迷ったのか…まさかとは思っていたが、本当に迷うとは思わなかった…。
 俺は思わず額を押さえた。
「…どこへ行くつもりだったんだ。」
「音楽室!」
 …それなら階が違うな。…そろそろ俺も移動しなければ、次の授業に間に合わない。
「この上の階の一番東側だ。上の階に行けば分かるだろう。」
「…良かったー。このまま迷子のままだったらどーしよーかと思ったー。」
 …校内で迷うがどうかと思うんだが…まぁ、いい。俺も行かなければな。
、早く行かなければ遅れるぞ。」
「はーい。国光アリガトー。」
 相変わらずだな。…しかし、何故はテニス部に入らなかったんだ…
 俺が気にしても仕方のないことだが…。時計を見ると、後5分しかない。
 俺は、考えるのを止め、移動を始めた。














 …これ…誰?(書いといて言うのも何ですが…)…難しい…メチャメチャ難しい…ま、いっか。何とかなるでしょ。(←かなりいい加減)