コーヒーファンの方はたくさんおられると思います。
もうひと凝りして,生豆から煎ってみませんか。
なかなかうまくいかないけど,おいしいのができると,とても
うれしいですよ。
まず、煎り網(焙烙)を準備します。銀杏を煎るようなやつです。
次に,生のコーヒー豆を入手します。
(ちなみに,僕は酸っぱ味の強いモカやキリマンジャロが好きです)
あと、冷ますための送風機,ドライヤー,扇風機,うちわ。
そして、時計(ストップウォッチ)とガスレンジ。
レンジに豆の皮が散らばるのでカバーするアルミホイル。なべつかみ。これでOK。
豆のうちで,形の悪いやつは取ってください。変な味になります。
煎り網に入れます。最初は100〜150グラムくらいがいいでしょう。
中火のガスレンジで、焦げないよう豆を回しながら、火までの距離は約35〜40
センチ。まず,豆の温度を上げてやります。
2分くらいで,火までの距離を25センチ位にします。乾燥の始まりです。
なかなか何も起きず,腕はだるく,ガスは熱いですが頑張って。
スタートから8分位を過ぎると,緑がかっていた生の豆が黄色みを増してきます。
豆の中心まで乾燥できるよう,あせらないで。
豆や気象条件,ガスのパワーにもよりますが,約10〜12分位で,全体の豆が均等に
茶色がかった黄色になります。
いよいよ,焙煎にかかります。
火までの距離を徐々に縮め,だいたい15センチくらい。
だんだん,豆がふくらんできます。
焦げやすくなるので,豆を回すストロークを強めましょう。
やがて,パチパチきます。「ハゼ」です。ストローク頑張って。
パチパチが2分くらい続きます。
この音がほぼ終わると,浅煎り〜中煎りの出来上がり。(僕はこのくらいが酸っぱ味
があって好きなんですよね。ただし,香りが少し弱いです)
終了のタイミングによって,ミディアムローストからハイローストが加減できます。
さらに・・・
心持ち火からの距離を離して(18センチくらいのイメージで)焙煎を続けると,
ピチピチピチと音がして,2回目の「ハゼ」がきます。
この2度目のハゼのどのタイミングで終了するかで,
シティローストからフレンチローストまでの深煎りが加減できます。
苦みをどこまで追求するかの世界ですね。
どの煎り方にしても、火を止めてからが勝負。
まず,すばやく火から下ろし、豆を金ざるなどに入れ替え、
ひたすらゆすりながら、送風機材で豆を冷まします。
これに失敗すると,余熱で煎り加減が狂ってしまいます。
冷めたら、お皿などでもう一度変な形の豆を除きます。
煎り方が、むらになってるのも除いた方がいいです。
焦げてる豆も,もちろんダメ。
たっぷりの豆を少し粗めに挽いて,召し上がってください。
ペーパーフィルターなら,お湯が紙に直接当たらないよう気をつけてください。
砂糖も,ミルクも,欲しいだけ入れたらいいと思います。
一人一人のコーヒーのおいしさの感じ方は,みんな違うはずですから。
豆は挽いた3日後から1週間くらいまでがおいしいようです。