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「パーフェクトペリオ」について日本歯周病学会の見解

「パーフェクトペリオ」(以下PPW)は次亜塩素酸(HClO)を主体とする殺菌作用を期待した機能水の一種である。PPWについては、2007年頃より、・・・・以下略

全文はこちらのPDFファイルで参照→http://www.perio.jp/file/about_perfect_perio.pdf



岡山県特産の黄ニラにカビ殺菌効果 口腔カンジダ症予防に期待     2015年5月13日(水)配信山陽新聞

 岡山県の特産黄ニラに、真菌(カビ)の一種・カンジダ菌を殺菌する効果があることを川崎医療福祉大、川崎医科大の共同研究グループが突き止めた。日常的に食べることで、カンジダ菌の異常増殖によって起きる感染症・口腔(こうくう)カンジダ症の予防につながる可能性があるといい、13日に京都市で開かれる日本顕微鏡学会で発表する。
■川崎医福大、川崎医大グループ研究
 カンジダ菌は常在菌の一つで、口腔カンジダ症は口の粘膜や舌に白い苔(こけ)状のものが付着したり、粘膜が赤くなったりする。加齢や病気で抵抗力が弱まった人や義歯の利用者が感染するケースがあり、高齢化に伴い患者数は増加傾向といわれる。
 グループは抗菌作用を持つとされる食材のうち黄ニラ、青ニラ、ピーマン、米酢、タマネギなどで研究。それぞれ、すりつぶして抽出した上澄みと、培養したカンジダ菌で実験したところ、黄ニラが最も高い抗菌作用を示し、生きた菌の数は24時間後に10分の1、48時間後には1万分の1に減少した。電子顕微鏡で菌を観察すると細胞壁に凹凸があり、強いダメージを受けていたことが分かった。
 口腔カンジダ症の治療には通常、抗菌薬を用いる。口内では薬剤が効きにくくなる菌の集合体「バイオフィルム」が形成されることがあるが、黄ニラには形成率を2割程度抑制する傾向も見られたという。
 県の2012年の調査によると、県内の黄ニラの栽培面積は17ヘクタールと全国の7割を占め、生産量は85トンに上った。川崎医療福祉大の山田作夫教授(細菌学、顕微鏡学)は「抗菌作用を持つ成分物質の分析などを進めたい」、亀崎彩紗助教(栄養微生物学)は「食材の抗菌力を生かした加工食品の開発につなげたい」としている。



広島県全域に感染症流行警報発令 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎     2015年5月12日(火)配信毎日新聞社

 県は11日、喉の痛みや発熱を生じるA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の流行が疑われるとして、県全域に警報を発した。県健康対策課によると、同球菌による感染症で警報を出すのは3年4カ月ぶりで、「症状がある場合は早めに医療機関の受診を」と呼び掛けている。県内では先月27日~今月3日に247人の感染が報告されているという。また三次、庄原両市を管轄する県北部保健所管内では37人と、他の地域より多い患者数が報告されている。



5月9日は「呼吸の日」です    2015年5月9日中国新聞社 安心・安全メモ

 たばこを吸っているそこのあなた、せきやたんが気になっていませんか? 近年、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)などの呼吸器の病気が増えています。
 COPDはたばこの煙を主とする有害物質を長期間、吸入することで生じる病気です。主な症状はせき、たん、息切れで、重症化すると呼吸不全になり、酸素吸入がなくては日常生活ができなくなります。
 「呼吸の日」を契機に、近くの禁煙外来を受診してみませんか? 日本呼吸器学会(http://www.jrs.or.jp/)か、日本禁煙学会(http://www.nosmoke55.jp/)のホームページで検索してみてください。(広島県医師会・谷充理)

まひ性貝毒に注意 強さはフグ毒に匹敵 呼吸困難で死亡も 「医療新世紀」     2015年5月8日(金)配信共同通信社

 春の訪れとともに各地で潮干狩り場が次々にオープンし、海のレジャーが楽しい時季になった。だが、ちょっと注意してほしいことがある。「貝毒」だ。貝の体内に毒成分が蓄積し食中毒を起こす。中でも神経に作用する「まひ性貝毒」は、呼吸困難を引き起こして命を脅かすこともある。潮干狩り場のような管理された場所以外で採取した貝には危険が潜む。行政機関の貝毒発生情報などに耳を傾け、安心・安全に自然と触れ合いたい。

 ▽防波堤で採取
 2年前の4月29日のこと。大阪市内の30代と40代の夫婦が、ふらつきなどの症状を訴えて病院に運び込まれた。
 大阪市生活衛生課の調査によると、夫婦は前日の日曜日、小学生の息子と3人で大阪湾へ行き、防波堤に張り付いていたムール貝の一種、ムラサキイガイやミドリイガイをバケツ1杯分ほど採って自宅に持ち帰った。
 その日午後7時ごろ、ボイルしたり、ボイル後に炒めたりした貝を食べたところ、翌29日の午前0時~2時ごろ、ふらつきやしびれ、嘔吐(おうと)の症状が現れたという。
 食べ残しを調べると、ボイルのみの貝からは1グラム当たり135MU(=マウスユニット、毒量の単位)、ボイルして炒めたものからは同266MU、生の貝からは同676MUのまひ性貝毒の成分が検出された。
 1MUは体重20グラムのマウスを15分で死亡させる毒量。体重60キロの大人の致死量は約3千~2万MUといわれている。
 幸い夫婦は回復し、30日に退院したが、大阪市はまひ性貝毒による食中毒と断定した。

 ▽有毒プランクトン
 「貝毒には下痢性、まひ性、記憶喪失性などがありますが、日本で特に問題になるのはまひ性貝毒です。毒の強さは同じ神経毒であるフグ毒テトロドトキシンに匹敵し、大変危険です」。魚介類の毒に詳しい長島裕二(ながしま・ゆうじ)・東京海洋大教授はこう解説する。
 長島教授によると、貝毒は主にホタテガイやアサリ、カキ、イガイなどの二枚貝が毒素をもった植物プランクトンを餌として摂取し、体内に毒を蓄積することで生じる。まひ性は「渦鞭毛(べんもう)藻類」というプランクトンのうち「アレキサンドリウム・タマレンセ」など一部の有毒種が原因となる。
 有毒プランクトンは通常「シスト」と呼ばれる休眠状態で海底の泥の中にいるが、海水温などの条件が整うと発芽・増殖し、大量発生すると貝の毒化を招く。
 「場所によって違いますが、日本では特に春先から秋口に注意が必要です」と長島教授は話す。

 ▽市販品には規制
 まひ性貝毒による中毒症状とはどんなものか。まず、ピリピリとしびれる感覚が舌や唇に現れ、やがて全身に広がる。重症になると腕や脚、首の筋肉がまひし、動けなくなる。最悪の場合は呼吸筋のまひで死亡する。
 特効薬はないが、毒が体外に排出されるまで人工呼吸を行うことで救命できる。異常を感じたら一刻も早く医療機関を受診することが大切だ。
 厚生労働省によると、国内では1989~2013年に9件計47人のまひ性貝毒による中毒が発生し、1人が死亡した。
 ただ、日本では有毒プランクトンの出現や貝類の毒量を厳しく監視しており、国の規制値(1グラム当たり4MU)を超えると出荷できない。市販品による中毒は発生しにくく、過去の中毒事例は個人的に貝を採取して食べたケースと考えられる。
 貝毒の毒成分は熱に強く、煮ても焼いても毒性は弱くならない。もちろん貝の外見から毒の有無は判断できない。長島教授は「安全が確認されている場所以外では、むやみに貝を採らない方がいい」と忠告している。(共同=赤坂達也)

チャドクガに触れたら   2015年5月2日中国新聞社 安心・安全メモ

 チャドクガは、日本では代表的な毒ガで、幼虫の毛に触れて被害に遭う人を多く見ます。「ケムシに刺された」と言いますが、ケムシは蚊やハチのように積極的に人を刺すわけではありません。
 ケムシは小学校や公園などに植えてあるツバキ、サザンカなどの葉の裏側に生息しています。園芸被害も甚大ですが、毒針毛(どくしんもう)によって生け垣の下を通った子どもが発症することもあります。
 毎年4月から10月にかけて年2回発生し、この毒針毛に触れると数分~数時間後にかゆくなり、小点状の紅斑が多く出ます。後にじんましん様皮疹となり、放っておくと徐々に全身に広がって眠れなくなるため、早めに医療機関を受診しましょう。(広島県医師会・佐々木龍司)



スマホが寝不足誘発 文科省の小中高生調査     2015年5月1日(金)配信共同通信社

 スマートフォンが子どもの寝不足を誘発―。文部科学省が30日公表した小中高校生の生活習慣に関する全国調査で、情報機器が就寝時間に与える影響が明らかになった。
 携帯電話・スマホを利用してメールやインターネットを見ていない中学生の85%が午前0時前に寝るのに対し、4時間以上利用する人の場合は47%に減少。1~2時間の場合は78%、3~4時間では64%と、使う時間にほぼ比例して就寝が遅くなった。
 テレビやパソコンなどを含む情報機器に就寝前まで接する日が「よくある」とした中学生の78%は「朝、布団から出るのがつらい」と答え、接しない生徒でつらさを感じているのは61%。これらの傾向は小学生や高校生でも同様だった。
 スマホやパソコンなどの画面から出る青色光(ブルーライト)を夜間に浴びると体内時計が狂い、睡眠の質も悪化すると懸念されている。同省はこれらの影響や寝不足に伴うデメリットを記した啓発資料を活用し、情報機器の使いすぎを避けるよう呼び掛ける。
 調査は昨年11月、公立校の小学5年~高校3年を対象に実施。計約2万3千人から回答を得た。

就寝遅い子ほど「自分が好き」低下 イライラしがちな傾向も 文科省調査    2015年5月1日(金)配信朝日新聞

 寝る時間が遅い子ほど自分のことが好きと回答する割合が低く、イライラしがち――。そんな生活習慣についての調査結果を文部科学省が30日に発表した。睡眠の乱れと心身の不調に一定の関係がみられたとして、文科省は早寝早起きを呼びかけている。
 調査は昨年11月、全国の小学5年~高校3年を対象に公立校800校を抽出して実施し、約2万3千人から回答を得た。これだけ大規模に調べたのは初めてという。
 小学生について、寝る時刻と「自分が好きか」への回答の関係をみると、「どちらかといえば」を含めて「自分が好き」と答えたのは、午後9時までに寝る子が58%だったのに対し、午前0時以降に寝る子では33%にとどまった。「なんでもないのにイライラする」ことが「よく」「ときどき」あると答えたのは、午後9時までに寝る子の場合22%だったが、午前0時以降の子では46%いた。
 (片山健志)



機能食品、安全性に疑問も トクホ審査段階、業者反論     2015年4月30日(木)配信共同通信社

 食品が体にどのように良いかを国の許可なく表示できる制度で、4月1日から始まった「機能性表示」に基づき、消費者庁が届け出を受理した商品の中に、従来制度の特定保健用食品(トクホ)の審査段階で安全性に疑問があると指摘された成分を含む商品があることが28日、消費者庁への取材で分かった。
 トクホには国の審査と許可が必要だが、新制度は効能の科学的根拠を示す論文などを業者側の責任で提出すればよく、安全性の検証は事後になる。今回、届け出た業者は「実際に人が食べる試験で安全性は確認されている」と反論している。
 商品は、健康食品会社リコム(東京)が届け出て消費者庁が17日に受理を公表したサプリメント「蹴脂粒(しゅうしりゅう)」。配合するエノキタケ抽出物に脂肪を減らす作用があるとして「体脂肪を減少させる働きがある」と効能を表示する予定。
 リコムは2009年、この抽出物を含む飲料をトクホに申請したが、安全性を審査している食品安全委員会の専門調査会は、今年2月に公表した評価書案で「心血管系、呼吸器系などの臓器に影響を及ぼすことは否定できない」と指摘した。近く、正式な評価書がまとまる見通しという。
 同社はホームページに「人への試験では有害なことは起こっていない」などと反論を掲載。担当者は「試験では何も問題は起きていないのに、『可能性が否定できない』というだけで安全だと認められないのはおかしい」と話している。



早歩きで健康生活を 「医療新世紀」     2015年4月28日(火)配信共同通信社

 手軽な早歩きで健康寿命を延ばそうと提案する「人生を変える15分早歩き」(ベースボール・マガジン社、1512円)が出版された。
 著者の奥井識仁(おくい・ひさひと)氏は、性ホルモンの働きを熟知する泌尿器科の開業医。膝の靱帯(じんたい)損傷を克服し、マラソンをこよなく愛するランナーでもある。
 1時間で5~6キロ程度の早歩きで乳がんや大腸がんのリスクが減ったなど、最新の医学研究の成果が分かりやすく紹介されている。自らのクリニックで、骨粗しょう症や前立腺がんの患者にも早歩きの習慣を指導しているという。
 豊富な高齢者の診療実績とランニング趣味から導かれた実践的な健康生活の勧めだ。

子ども急病、迷わず「#8000」 利用進む、休日・夜の電話相談     2015年4月28日(火)配信朝日新聞

 休日や夜間に、急な病気やけがで子どもを病院に連れて行くべきか、迷うことは多い。そんな時に電話で相談できるのが、局番なしの「#(シャープ)8000」番。利用数は年々増加している。ただ、受付時間など自治体間の差が課題となっている。
 「ひとまず様子を見ていいでしょう。翌朝8時までやっているので、状況が変わったらお電話ください」
 4月中旬の水曜日午後6時、群馬県から#8000事業の委託を受けている「法研」(本社・東京都)のコールセンター。サービス開始と同時に入った電話に、相談員はこう答えた。
 電話主は幼児の母親で、「夕方から発熱し、38度を超えた」。相談員は、発熱のほかにせきしか症状がなく、よく眠れていて、水分補給ができ、前日に病院で診療を受けていたことから、すぐに病院に行く必要はないと判断したという。
 #8000に電話をかけると、現在いる場所の都道府県の相談窓口につながる。夜間や休日に、子どもを急いで病院に連れて行くべきか、専門知識を持った相談員が助言してくれる。電話代は自己負担。
 法研では、社内研修を受けた看護師が相談員を務める。医師1人が待機、大学病院の小児科とも24時間電話連絡できる体制という。
 主な相談内容は「発熱」「嘔吐(おうと)」「発疹」「頭を打った」「異物の誤飲」など。相談員を統括する看護師の米久保美幸マネジャーは「症状や程度を低く評価してはならないが、同時に安易に受診を勧めることは避けなければならない」と話す。正確な情報を伝えて不安を解消するだけでなく、緊急性の低い救急搬送を減らす目的もあるからだ。
 そのためには、ていねいな聞き取りが欠かせない。子どもがたばこを誤ってのみ込んだ場合、長さ2センチ以上ならただちに受診を勧める。2センチ未満でも、タバコのつかった水を飲んでいたら緊急性が高い。ニコチンが溶け込んでいるためだ。ジュースの空き缶を灰皿代わりに使うと、誤飲を招くので注意が必要になる。

 ■回線不足「話し中」も
 #8000事業は2004年度から始まり、10年度に47都道府県すべてで導入された。群馬県のように民間企業に委託したり、地元の医師会や看護協会が対応したりするケースがある。
 相談件数は11年度に50万件を突破し、56万件の13年度は過去最多を更新した。
 厚生労働省研究班は、14年度の利用者約1200人を対象に調査を実施した。電話をする前は「受診する必要はなさそう」と思っていた584人のうち、相談の結果、受診することにしたと答えたのは67人(11%)。逆に、受診しようと思っていた651人のうち、相談の結果、受診しないことにしたと答えたのは445人(68%)だった。
 研究班の代表で、東京慈恵会医科大の吉澤穣治講師(小児外科)は「症状が重くなる前に治療を開始できた事例に加え、不要不急の受診の抑制にもつながっているようだ」とみる。
 ただ、課題も出てきた。
 12年度の7県の状況を調べると、かかってきた電話の総数約22万のうち、「話し中」が12万件。群馬県でも13年度の総数約2万6600件のうち「話し中」が約4600件あり、現在の2回線から1回線増やす。
 受付時間帯は都道府県で異なる。毎日午後6~8時から翌朝7~9時までが約半数だ。休日の昼間も対応するところもある。一方、深夜0時までに終わるのは約4割。延長したくても、委託先で相談員を確保しにくい事情がある。
 また、緊急性を判断するマニュアルを個別に作製していることが多い。研究班は昨年、パソコンソフトの相談対応マニュアルをつくって都道府県に配布した。吉澤さんは「判定に地域差が出ないようにしなければならない」と指摘する。(行方史郎)

 ■#8000以外にも
 ◆スマートフォン用アプリ「MySOS」
 NTTドコモが発案、東京慈恵会医科大の吉澤さんの監修のもと開発された。「小児救急ガイド」で、対応の仕方や受診の目安を解説する

 ◆ウェブサイト「こどもの救急」(http://kodomo―qq.jp/index.php)
 日本小児科学会監修。判断の目安を紹介

 ◆電話「#7119」 

 東京都や大阪市などの消防当局が運営。子どもに限らず救急相談を受け付ける