サンバ DE アミーゴ

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タイトル:サンバDEアミーゴ 
発売:セガエンタープライゼズ
対応機種:ドリームキャスト

どんなゲーム?

 画面に出て来るリズム玉にあわせてマラカス(別売)を振る。(一応マラカスなしで
普通のコントローラーでもプレイ出来る) 
 曲の合間にポーズを決めねばならずアーケード時代はアピール度満点だった。

 ドリキャス版は繰り返し練習出来るモードや相性診断、対戦、ミニゲームが加わった。
家で思う存分マラカスを振れるのが嬉しい。

2000年4月27日(木)

【1】ぎゃ〜!

 それは

「荷物が届いてるよ〜」

という母の声で始まった。 

「ごめ〜んあんた宛の荷物だと思うんだけど、玄関暗かったんで荷物開け
 ちゃった〜(実はこの日母の誕生日で、自分宛のプレゼントと勘違いして
 開けてしまったものと推測)」

 なんじゃいと思って行ってみるとドリームキャストダイレクトに頼んでいたサンバ・DE・
アミーゴが到着していた。 ど派手かつ巨大かつ横長な黄色い箱が思いっきり白日の元に
さらされている。

「ぎゃ〜」

と心の中で叫びつつ箱を回収。 

【2】マラカスと対面

 マラカスは思っていたよりも作りがしっかりしていた。 DCに接続していなくても単独で
しゃかしゃか音が出るのが泣ける。 足元にしくビニールシートの絵柄がファンキー。

 すぐにプレイ! といきたいトコロなのだが、風邪をひいていて立ってシャカシャカやって
いると悪化しそう。 今日は諦めて押し入れにしまう。

 
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4月30日(日)

【1】なんでやねん、なんでやねん!(びしっっ!)

 妹一家が来る。 3歳の姪がマラカスをシャカシャカする姿が見たいぞ! というワケで
せっせとセッティング。

 父に

「いい年をして…」

と悪口を言われる。 

 このゲームの弱点は、マラカス、面白い柄のシート、ゲーム中のプレイヤーの姿、と
ツッコミ所が満載なコトである。 これが大理石のチェスとか、大人の遊びという暗黙の
認識のある麻雀とかだと父の発言も違っていたであろう。

【2】カラオケとサンバの意外な関係

 また、見た目のほんわか具合からすると意外なのだが、好き嫌いがはっきり分かれる
ゲームだなと思った。 普段あまりゲームをしないヒトがハマッているかと思うと、ゲーム
好きなヒトに嫌われていたり…

 父の発言が理解出来ず、しばらく考え込んでしまった。 というのは、普段からゲームに
理解がなかったり、厳格な父だったりするならまだ分かるのだが、うちの父親はいつもは
比較的ゲームに寛大で、面白そうな物好きだったからである。

 思うに、 赤いマラカス、 謎のセンサー等は年取った父の理解の範囲を超え、面白いを
通り越して恐怖に近い感情を呼び起こしてしまったのではないだろうか。

 このシュチェーションは何かに似ている・・・と思った。 それは…なんとなく
「カラオケの黎明期とその発展」「カラオケを厭う人の現在のポジション」と重なる物が
あるような気がした…

 カラオケは

 初めて歌う→楽しい

までの工程が長いと思う。 

カラオケ王(女王)への道フローチャート

初めて歌うまでの葛藤
(食わず嫌いで悪口を言ってみたり)
       ↓       
勇気を出して初歌い

難しさに苦悶

(パターンA)何か嫌な事件発生(馬鹿にされるとか)
挫折。ふりだしへ戻る

(役得)ぜんぜん上手く歌えなかったけど以前からはあとだった
○○さんとデュエットしてかなりフォローしてもらっちゃったラッキー。

(パターンB)思わぬ賞賛を浴びる。人前で歌うのって楽しい!
と木に登る

歌い込む日々

(普通エンディング)持ち歌も2〜3出来ほどほどに楽しむ日々

(完璧エンディング)はまり道一直線。 
更に歌う快感に目覚め、もはやなくてはならぬ趣味。
 歌えば必ず「うま〜い!」と賞賛され晴れてカラオケ王(女王)

 このゲームも「誰でも楽しめるゲーム」を装いつつ「恥」という名の敷居の高さがある。
最初にマラカスを握ってもらうまでが結構大変なのだ。そしてゲームルールを理解しつつ
一曲なんとか振りぬき終わって初めて、楽しかったかそうでなかったかの評価が下され
るのである。

 パーティゲームとして使う時は注意が必要。 カヤの外に置かれたヒトに思わぬ冷水を
浴びせられて場がしらける危険が伴う。

【3】初プレイ! しかし…

 さて、冷水を浴びせられながら(^^;)セッティング完了。 ゲームの始め方やマラカス
でのセレクト方法がよく分からずいきなり苦戦。 左手のマラカスを上げ下げしてセレクト
するやり方に慣れずアタフタする。

 身長を選ぶのだが、センサーの反応が身長ごとにしっかり違っているので結構重要で
ある。 

 「アーケード」を選んだら十数秒でゲームオーバーになってしまった。 Eランクより更に
下になってしまうと途中で強制終了、ゲームオーバーな上コンティニューが出来ない!!

 後で判明したのだが、実はコンティニューが初期設定でOFFになっているのだ! 
「オプション」→「ゲーム」→でコンティニューをONにしておくとコンティニュー出来るように
なる。

【4】SAMBA DE JANEIRO

 トレーニングモードという途中ゲームオーバーなしのモードに切り換えた。

 イージーで「SAMBA DE JANEIRO」を選択。 とんねるずの生ダラでエアロビの
大会に挑戦した時使用していた曲である。

 しかし後々分かったコトであるが、 実は私にとってかなり相性の悪い曲を選んで
しまっていたのである(^^;)

 ある程度この曲をやり込んだのに、CはザラでBを出すのも難しい。 ボロボロになり
ながらAを出してもまたCに逆戻り…気分転換に「MAMBO BEAT」(「ごきげんよう」
オープニング曲)をプレイしたら一発でAが!

 しかし「SAMBA DE JANEIRO」戻るとDを出してしまうのであった…(^^;)

【5】幼児の意外な嗜好

 妹の旦那様にチェンジ。彼はすぐに要領を飲み込んでさくさくAを出した。 姪っ子は
マラカスを振るのを嫌がり、ゲーム画面のおさるにもまったく無関心。なのにひとつだけ
興味を示したモノがあった。

 何とそれはゲームの取扱い説明書だったのである。ページをめくっておさるのイラストを
食い入るように眺めている。 帰る時間がきて、お父さんに説明書を返すように言われ
たら泣いて抵抗した。 幼児の嗜好は謎である。

 
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【はみ出し】

 そういえば、 カラオケボックスでタンバリンやらマラカスを置いてるトコがあった
よ〜な…(^^;)

5月1日(月)

【1】全ては俺の所為なのか

 セレクト等基本的な操作が分からなかった昨日に比べればそういった部分は理解
出来た。 そうなるとやはりプレイでのミスが気になってくる。 ノーマルでも難しい〜!
失敗するとついついセンサーの反応のせいにしたくなってしまう(^^;)

【2】チャレンジ

 もくもくと振り続けるのに飽きたので「チャレンジ」に挑戦するコトにした。これは
さまざまな課題をクリアして上のランクを目指すというもので、ご褒美に曲数が増えたり
する。

【3】Take on me

 しかしながら1番初級の「マラカス見習い」ですら難しい! 見習い最後の課題なんて
初めてプレイする「Take on me」をノーマルAランクでクリアというムチャクチャぶり
である。

「まあ知らない曲じゃないし」

と思っていたらコレがとんでもなかった。 まるでテープの早回しのような歌声。 めっちゃ
リズムが取りにくい。 超スローテンポでお休み処と思われる

「て〜ぃく みぃ〜い おぉ〜ん〜♪ 」

というサビの所すら間違う始末。 これは初めて見たリオに心を奪われていた為で
ある(いいわけ)
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5月7日(日)

【1】ミニゲーム!!

 何とか2番目のランクの「マラカス一人前」までやって来たのだが、 何と3番目の課題で
ミニゲームで80点以上を取らなくてはならない。 

モグラパニック

 もぐら叩き。 最初は1番ニガ手だった。 あまりに点が取れないので特訓したが
連続してプレイしたらメチャクチャ疲れて止めた。 が後に初めて100点を出したのがこの
ゲームだった。 コツは、

「なりふりかまうな!!」

「マラカスはとりあえず二本振っとけ!」


 40匹以上を目標にヘッドバンギングの如くマラカスを振りまわしているといつのまにか
点が取れていたりする。

パワーラッシュ

 マラカスを連打して岩を壊す。 13個破壊を目標で安定。 そんなに難しくない。

1・2・サンバ

 1,2,3の数字が出て来る場所でマラカスを振り、一定時間内になるべく多く
「1・2・サンバ」する。 爆弾のあるプレートで振るとお手つき。 楽しいけれど高得点を
取るのが難しい。

ポーズ&ポーズ

 ポーズマークのとおりポーズを取る。 普通はそんなに難しくないのだが、1度間違った
位置にマラカスが認識されてしまうとリセットして正しいポーズを取るまでに妙に時間が
掛かる時がある。

モンキーリプレイ

 スペースチャンネル5のごとく最初のプレイをマネする。 超運。 何じゃこりゃ〜という
ぐらい難しい時もあればあっさり80点↑が取れたりする。

 今のラテン指数(平均点)70点ぎりぎり。 しくしく。 

【2】父、初プレイす

 ここで、 このゲームにかなり抵抗を示していた父にプレイしてみてもらった。 
トレーニングモードのイージーにしたのだが、 まず、

「上段、中段、下段でマラカスを振り、わくにリズム玉が入った時点でマラカスを
 振る」

というこのゲームの基本を理解してもらうのにものすごく苦労した。 

「そこで横! ポーズを取って!」

と指示を出してもたっぷり2テンポは遅れている。 見かねて手を添えてプレイしたのだが
下段の得点が全然入らない。 当然ランクE。

「(お前が手伝っても)駄目じゃないか」

と父は言った。 棒立ちになって絶対膝を曲げなかった為、 下段の判定が入らなかった
のである。 これでは手を添えても無理である。

 枠に入るリズム玉をまったく無視して楽しそうにマラカスを振る父。 得点やランクを気に
しないで「ゲームしよう」という要素を一切無視する、こんな遊び方もあるのだなと思った。
これでいいのだ。 本人が楽しければ。




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