・・・さて、これからどうするか・・・
しかし、地球軍の救命ポットだというのに・・・
何故私を生かすのか・・・
・・・何を考えているんだ・・・
ラウ・ル・クルーゼ!!!
ある個室に着き、アスランはを部屋に入れた。
殺風景で、何もない部屋。 あるのはベッドと、シャワールーム。
自分は何も持っておらず、この少年を殺すことはできても、この艦の者全員を倒す事は、不可能に近い。
例え、武器を手に入れたとしても、実戦からだいぶ縁を切っていた自分には自信がなかった。
せめて、重力があれば、なんとかなったかもしれないが・・・慣れない無重力空間ではただの自殺行為でしかない。
「・・・はぁ。」
はため息をつき、考えるのをやめた。
生かされた事は気に食わないが、自ら死を選ぶのも御免だった。
「あの・・・。」
後ろからアスランに声をかけられ、無表情で振り向いた。
「何だ」
「あの、ラクスに親切にしてくださったそうで・・・ 有難うございました。」
「あぁ、お前がラクスの婚約者。」
「はい。」
「いいのか? 私に話しかけっても・・・。軍人はそんなに危機感がないのか?
貴様くらいなら簡単に殺せるぞ?」
「ですが、貴方は軍人ではありませんから。」
軍人でないから生かす。
・・・こいつこそ軍人なのか と、本気で思った。 地球軍といい、ザフトといい、危機感というものを教わらないのか?
ラウ・ル・クルーゼならともかく・・・ザフトは全員こうなのか?
「・・・本当の戦いを知らぬ愚かな者たち・・・」
「え・・・?」
がぼそっと小声で言った言葉をアスランは聞き取れなかった。
「・・・では。」
気になったものの、アスランは聞き返さず、部屋をでた。
部屋には、と、ただ、静けさだけがあった。
本当の目的を知らぬ愚かな者たち・・・
この戦争は終わらない。
たとえ、どちらかが滅んだとしても、争いは終わらない。
この戦争の目的が達成されるまで・・・戦いは終わらない。
呪われた者たちの死を持って・・・この戦いは終わる。
「・・・そして私も・・・」