君との時間
「十字架って優しいよね。」
「・・・・・・・・・・・・・はぁ!?」
病室でのんびりと会話をしていた私に、唐突にそんな言葉が投げかけられた。
「ん?聞こえなかった?だから十字架は優しいねっ「違う違う」・・・・何?」
素っ頓狂な声を出してしまった私に、再度同じ言葉を投げかける精市。
何?はこっちの台詞。
だってさっきまでの私たちの会話って・・・・・
ナマコのあの何ともいえない感触と生態の神秘
について語ってたはずじゃ無い?
ちょっとそこ、可笑しいとか言わないでよね。
「唐突に何?何かあった?頭ぶつけた?ネジ外れた?」
素直にそう聞けば、苦笑いとともに言葉が返ってくる。
「酷いね・・・ただそう思っただけだよ。」
そう思っただけって・・・
「本当に、随分唐突ね。」
「まあね。十字架はクールで鋭いくせに、変ところ鈍くて抜けてるから率直に言わないと伝わらないと思ってね?」
・・・・・・・・・・・・・何、それ。
「褒めてるの?貶してるの?」
「ん?褒めてる褒めてる。」
にっこり笑顔で切り返されれば、言葉も出ない。
「ねえ十字架・・。」
「・・・・・・・何?」
ベッドに腰掛け、背後から抱きしめられて耳元で囁かれる。
「好きだよ。」
「・・・ええ、私もよ?」
一世一代の告白ではないけれど、やっぱり照れるのはどうしようもないと思う。
「十字架変わったね。前は抱き付かれるの嫌がってたのに・・・」
そうなのよね・・
私は過剰なスキンシップが苦手で、抱きつかれても毎回抜け出そうとしてたのよね・・
「・・・・・・もう諦めたのよ。行っても無駄だと気づいたし、そんなに嫌じゃ無いしね。」
「そう。じゃあ思う存分くっついてあげる。」
そういって、精市は私の肩口に顔を埋める。
これが例え身内でも、私は嫌がって突き飛ばしたと思う。
でも、精市は別。
付き合ってて好きだからっていうのもあるけど・・
「・・・・・・弱いなあ・・」
私は精市に弱い。
普段はしっかりしてるくせに、二人きりになるとすごく甘えてくる。
入院してから、益々甘えて来るようになったと思う。
きっと、寂しくて不安なのかもしれない。
頬に当たる精市の柔らかな髪をなでながら、やっぱり弱いなあなんて思った。
その体制のままで我慢できなくなった幸村が十字架の事を押し倒したのは・・・
三分ほど後のお話。
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・・・・・・ごめんなさい(切実)こんな駄目文で・・・!!
幸村夢です・・押し付け・・もとい捧げさせていただきます!
返品不可ですのでご注意を!
これからもお互いサイト運営頑張りましょうね。
- 十字架 -
十字架さん!こんな素敵な夢を有難う御座いますね!!!
私も、何とか気に入っていただけるよう頑張って書きますんで待っててくださいね。
ではでは。
05'04.11
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