第38回東洋医学とペインクリニック研究会
東西両医学による統合治療発展目指す
関西鍼灸短大の黒岩助教授がトリガーポイントを講演
日本鍼灸マッサージ新聞 02.6.10.
第38回東洋医学とペインクリニック研究会が去る5月12日、大阪医科大学(大阪府高槻市)で開催された。同大学麻酔科鍼灸部門から始まった研究会は、医師と鍼灸師が相互に理解し、特に慢性疼痛を訴える患者への東西両医学による総合治療の発展を目指している。
当日発表された10題の一般口演では、『一般人と医学生による鍼灸治療観の比較』など意識調査のほか、『失嗅に対する鍼灸治験』『老人性痴呆症の一症例』といった最近増えつつあり、今後も確実に増えると思われる症例が取り上げられた。
教育講演は、関西鍼灸短期大学の黒岩共一助教授による『トリガーポイント鍼療法の理論背景と基本技術』。トリガーポイント(以下、TP)とは東欧でNeedle Effectの発現エリアとして発見され、20世紀後半に米国で体系づけられた慢性深部痛「発痛エリア」のことをいい、鍼灸の阿是穴とほぼ同じ概念である。
初めに黒岩助教授は、TPへの刺激が副交感神経基底活動を向上させ、疼痛、自律神経症状、臓器の機能障害などに奏効するという現代医学的仮説を紹介。続いて、自発痛と運動痛のどちらの場合にも、まず視診、問診、運動テストを行って罹患筋を検出し、筋線維走行に対して垂直に触診しTPを見つける方法を解説した。実技では筋硬にあるTPを探し出す要点が説明され、参加者たちの食い入るように見つめる姿が印象的だつた。
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