全国保鍼連の市民集会に110人集結
患者とともに保険拡充を考える
115万人目標の署名活動展開
日本の医療を変える力に
日本鍼灸マッサージ新聞 02.04.10.
| 全国の鍼灸師が注目する受領委任をめぐる国家賠償訴訟。提訴から2年、訴えを起こした全国保険鍼灸師マッサージ師連合会(全国保鍼連、山口人士会長)は「患者さんにも裁判の内容を知ってもらい、ともに保険拡充を考える」市民集会を開いた。3月31日、会場の幕張メッセ国際会議場(千葉市)には、患者35人を含む110人が集まった。 同訴訟は平成12年1月、柔道整復師には認められているの受領委任払いを鍼灸マッサージ師に認めないのは不当であるとして、全国保鍼連を125人の鍼灸マッサージ師が国や保険組合などを相手に提訴、現在、千葉地裁で争われている。これまでに原告・被告両側の主張はほぼ出そろい、次回以降、証人申請、証人調べと続き年内にも判決が言い渡される見込み。 集会当日、山口会長はあいさつで「鍼灸と柔整では同じ症状を扱うこともあります。その時患者さんはどちらを選ぶでしょうか。鍼灸マッサージは多くの不便を強いられ目陰の身に置かれています。ともに闘ってくださる皆さんの勇気と行動力に感謝しています」と述べた。 原告代理人の市川清文弁護士は同訴訟の経過報告を行い、受領委任払い拒否を争点にしたことを「国側もごまかすことができないところに的を絞った」と説明。まず、鍼灸マッサージ師が受けている差別の壁に風穴を開け、ほかの差別に対しても闘つていくという二段構えの方針を示した。 また、社会保障法や福祉政策を専門とする金沢大学法学部の井上英夫教授が『国民の健康と療養費支給の可能性』と題して記念講演。職業利益だけを求めるのではなく、患者に「健康を享受する権利」を守るという覚悟で臨めば勝つことができると述べ、日本の医療を大きく変える力となるのかが問われている裁判だと同訴訟の意義付けをした(別項参照)。 東京都の田山英則さん(58)は患者を代表して、「一生、薬と吸入器との付き合い」と医師に見放された喘息が鍼治療で完治した自身の経験を語り、素晴らしい鍼灸治療を受けられるようになれば、薬漬け社会から解放される。医療費や保険料の増加も防げる。ぜひ、裁判に勝ってください」と原告団を激励した。 全国保鍼連では署名活動も行っており、集会当日に参加者たちが持ち寄った署名は3千人分以上で、鍼灸治療に保険拡大を求める声の多さがうかがえる。現在1万人を超す署名が集まっているが、15万人を目標に今後も各支部で「保険拡充を考える会」を開くとともに署名活動を続けるとしている。署名活動の問い合わせは、電話03・324・5786、全国保鍼連事務局まで |