茨城県立医療大学の小池和子教授チームによる調査で、高齢者の入浴介護サービスでケガや体調急変などの事故が多発していることが明らかになつた。
小池教授らは入浴介護サービスを行っている全国の市町村社会福祉協議会や民間事業者、老人福祉施設など約3千ヵ所を対象にアンケート調査を実施し、643ヵ所から回答を得た。介護保険制度がスタートした平成12年度1年間に「事故があった」と答えたのは99事業者で、事故件数は合計154件。
事故発生状況で最も多かったのは「浴槽に入っている最中」49件、次いで「衣服の着脱時」30件、「浴室までの移動時」28件など。
事故の内容は「擦り傷」20件、一骨折」17件、打撲」「外傷」がそれぞれ14件。中には70歳代の女性が訪問入浴の直後に呼吸困難で死亡するというケースも1件発生していた。
入浴の形態別では移動入浴車などによる訪問入浴中の事故が84件、特別養護老人ホームなどの施設での事故が52件、自宅で介助を受けながらの入浴が18件。
事故原因としては初歩的なミスによるものが多く小池教授は「介護スタッフの十分な教育と訓練が必要」としている。また、複数の高齢者が同時に入浴する施設では、スタッフ不足による事故も発生していた。 |