内科学会が伝統医学検証へ
患者の需要の高まり医師も知識が必要に
5月の国際内科学会シンポでも初めてテーマに
日本鍼灸マッサージ新聞 02.02.10.
| 「科学的実証が万全でない」と西洋医学からは否定される傾向にある伝統医学などのいわゆる「代替医療」について、日本内科学会がその効果がどれだけあるのかを一つずつ検証し、ガイドブックにまとめる作業に着手した。 同学会が伝統医学の検証を始めたのは、西洋医学による治療で治癒できない患者などの間でニーズが高まつているという背景があり、医師たちも伝統医学を無視できなくなつてきた。 同学会内に昨年新設された代替医療委員会(渡辺賢治委員長・慶応大学医学部助教授)のメンバー約30人が来春までにはガイドブックを完成させ、伝統医学に関する正しい情報を患者に提供するとしている。 今回の検証作業では、各国の伝統医学、音楽療法や心に働きかける療法、健康補助食品などの効果に関する評価文献を収集し、その評価方法や根拠がどれほど科学的かによって6段階に分類し、効果や有害・無害など信頼度の目安とする。 渡辺助教授は「代替医療を患者に説明するには、何がどこまで分かつているかを医師も知っておく必要があり、情報を整理したい」としている。国際内科学会が今年5月に開催するシンポジウムでも、初めて代替医療を取り上げる。 医師による代替医療の検証は、東大名誉教授の渥美和彦氏を中心に平成10年に設立された『日本代替・相補・伝統医療連合会議』(JACT)がすでに取り組んでいる。JACTの設立発起人会に筑波技術短期大学の西條一止学長が、役員には(社)全日本鍼灸学会の丹澤章八会長が参加するなど、鍼灸への関心も大きい。西洋医学の限界が指摘され、今後も伝統医学への注目と需要が高まる。JACTや日本内科学会、国際内科学会の活動も本格化する予想。 |