はり治療室の窓から
弥生 夕あり朝あり
はり師 堀口 隆 ツ
 日本鍼灸マッサージ新聞 02.3.10.  
 ……ところで私たちの地球は自転しながら太陽の周囲を大きく回っています。地球が一回転すると昼夜の一日であり、太陽を一回りすれば春夏秋冬の一年であることは小学校でも習います。この昼と夜あるいは四季のリズム(周期)はただ単に日時や年月を定めるだけのものではありません。私たち人間はもちろん地上のあらゆる動植物も水中のすべての生物もこうしたリズムの支配を受けて生きています。言い換えれば私たちはこれを自然の恩恵、天の恵みとして受けることによって元気で一生を全うすることができるのです。ですから自然に逆らいリズムを乱すことは健康を保つためにも病気養生のためにも大きな妨げとなることは容易に理解できます。
 ここで小宇宙といわれる私たちの身体についてちょっと考えてみましょう。その働きもまたリズムであり周期的です。吸う息とはく息、心臓の働きと血の巡り、筋肉の緊張と弛緩、脳や神経の興奮と鎮静、さらに挙げれば女性の月経が周期的ですし、誰もが昼間は目覚めて働き夜には眠ります。これもリズムなのです。……
  ……身体は昼と夜とではその働きを変化させています。もし夜更かしを続けて生活のリズムを狂わすと、これら生理的な働きも乱れ、身体の具合が悪くなります。今日の健康は明日の健康の土台です。「夕あり、朝あり、これ一日なり」と旧約聖書のはじめ、天地創造の記事の中に記されています。お互いに日々の無事な命をいとおしみ大切にしたいものです。
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