附加価値の高い治療目指す

附加価値の高い治療目指す
経絡治療学会第44回夏期大学 実技中心に真夏の集中講座

日本鍼灸マッサージ新聞 2002.8.10.

 経絡治療学会の第44回夏期大学が7月29日から3日間、品川プリンスホテル(東京脉診を指導する岡田会長都港区)で開催された。夏期大学では、受講生全員が『診断(脈診)から本治法ができる』まで講師団が直接指導を行い、3年間の受講で経絡治療がマスターできる実技中心のカリキュラムが組まれている。今年の各科のテーマは、普通科『診断(脈診)から基本証決定へ』、高等科『基本証から応用へ』、研究科『病理・病証から証決定へ』、研修科『経絡治療の実際と原典の学習』。
 普通科の初日第1講は、岡田明三会長による『経絡治療入門とその到達点』。岡田会長は西洋医学に勝るとも劣らない鍼灸医学にとって重要な概念が「証」であり、証を決めるための四診(望診・問診・問診・切診)には感性が必要と述べた。この感性とは、ひよこのオスとメスを一瞬で見分けたり、缶詰を叩いて音を聞診断治療実技くだけで重さが分かるなど、その道を極めた名人の域に達することであると説明。「研ぎ澄まされた感性で正確な証をとる経絡治療は、患者一人ひとりに合わせた究極のオーダーメイド医療です。付加価値の高い治療を目指しましょう」と経絡治療の到達点を提示した。
 この他、普通科の講義は『陰陽五行三才』と『診断学総論』があり、2日目以降は四診法やカルテ作成実習など臨床に役立つ実技指導が行われた。鍼の打てない学生からベテラン臨床家までがレベル別に1班12人前後のグループに分かれ、それぞれの班の講師からきめ細かい指導を受けた。
 高等科では祖脈診、研究科では経絡治療脈診による診断とそれに基づく治療ができることを目標とし、講義は必要最小限度にとどめ小グループ制の実技を中心にした内容となつた。
 研修科は2講座から選べる選択制専門講座で、部位別痛みの治療や受講生をモデルにした診断治療のほか小児鍼,灸頭鍼・ガーゼ灸などの実技が行われた。
 最終日の午後は、夏期大学全講師の実技指導にレベルを問わず自由に参加できる『全科共通実技』で、初級者が上級レベルの実技に接することができる貴重な機会となった。
 猛暑の中行われた夏期大学では、全国から集まった受講生たちが講師から直接指導を受け、そして自由に話し合い、後世に伝えるべき経絡治療を学んだ。
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