言葉足らずは誠意足らず
日本鍼灸マッサージ新聞 02.03.10..
……取材でいろいろな医療人と話をするが、若い人が相手だと話が途切れて間がもたなくなることがある。彼らの特徴としては、例えば「開業して何年ですか」という問い掛けに「○○年になります」や「早いもので今年で○○年です」といったようなセンテンスではなく、「○○年」と単語一つだけの返事を返す。無愛想や朴訥なのではなく、彼らの多くは会話をする術を持たず語彙が貧困なのではないかと最近になって気づいた。
「風邪です」とだけ言う先生と、「少し熱がありますけれど大丈夫ですよ」と言う先生がいれば、患者さんはどちらを選ぶだろうか。医療人にとって技術は大切だが、その技術には言葉も含まれる。いけないのは言葉の出し惜しみだ。言葉の出し惜しみは技術の出し惜しみ、誠意の出し惜しみに通じる。……