「視覚障害あはき師の自立をめざす会」
4月発足へ
保険取り扱い窓口
情報提供
経営自立を支援
日本鍼灸マッサージ新聞 02.3.10.
長引く不況や各種保険取り扱いができない、カイロやクイックマッサージなど無資格者の台頭などから、あはき師、とくに視覚障害あはき師の施術所経営は厳しくなつてきている。こういった状況を打開するため、兵庫県内のあはき師有志が4月末、「視覚障害あはき師の自立をめざす会」(仮称)を発足させる。保険参入への窓口、各種情報提供や研修などを通じて学識・技術の向上を図ることが目的。
視覚障害あはき師の地位向上と、相互扶助の精神にもとづき経営効率化と経済的基盤の確立を図ることなどを目的として、昨年末、協同組合兵庫県保険鍼灸師会(木戸弘理事長)の支援を受け「自立をめざす会」の設立準備会が発足した。
代表の新川文雄組織局長は、猛勉強で健康保険法を熟知し、すでに医師の同意書を得て保険治療をメインに行っている。施術所で患者さんを待っているだけでなく往診などを積極的に行えば、利用者を探し出せると、新川代表は自身の経験から痛感したという。しっかりとした治療技術を身に付けた上で、視覚障害あはき師には不自由がある事務処理や往診時の移動といった問題がクリアできれば、十分自立するだけの収入を得ることが可能だと主張している。
そのため同会では、▽会員の事業に関する経営、管理及び学識技術の向上を図るための情報の提供▽会員の各種保険取り扱いに関する窓口と代書機能▽会員の自立をめざす全ての取り扱い事業、などを行う。
「世間のニーズに合う、患者さんから選ばれる治療家になるために、皆で手を取り合って横のつながりを強めていきたい」という同会は、まずは兵庫県内のみで組織されるが、いずれは近畿全域、最終的には全国レベルのネットワークを持つNPO(民間非営利組織)を目指している。
「自立する会」の設立総会は4月28日に開催される予定。問い合わせは06・6411・7718、新川氏まで。
視覚障害者あはき師の自立をさせる会設立
福祉の受け手から担い手へ
視覚障害者は『見えない,書けない,少し不便なだけ』
情報提供と研修で学識・技術向上目指す
日本鍼灸マッサージ新聞 02.5.10.
兵庫県内のあはき師有志を発起人に準備が進められてきた「視覚障害あんまマッサージ指圧師はり師きゅう師の自立をさせる会」の設立総会が去る4月28日、神戸市中央区の市総合福祉センターで開かれ、約50人が参加した。
長引く不況や各種保険取り扱いができない、無資格業者の増加による競争激化などから、あはき師、特に視覚障害あはき師の施術所経営は厳しいものになっている。また、国立神戸視覚障害者センターと3つの盲学校がある兵庫県には約2千人の視覚障害者がいるが、そのうち約9割が障害年金に頼り、あはきを業としているのは2割にも満たないという。同会では、保険参入の窓口になるほか、情報提供や研修などを通じて学識・技術の向上を図り、視覚障害者が「福祉の受け手から福祉の担い手」となるよう目指していく。
新川文雄代表はあいさつで、「研鐸を怠っているので、ニーズに合った治療ができていない」視覚障害あはき師の現状を指摘し、医療人としての自覚を持つよう訴えた。視覚障害者は「見えない。書けない。そして、行動が少し不便」なだけだとし、しっかりとした治療技術を身に付けた上で、書類の代書機能やガイドヘルパーとの連携など往診時の移動の問題がクリアできれば、自立するだけの十分な収入が得られると新川代表は考えている。
また、「隣接する大阪府からまわってくる簡便な書式のレセプトに療養費が支払われているのに、県内の施術者は煩雑な書類に記載しなければならないのはおかしい」と話す関係者もおり、レセプトや委任状など保険請求に欠かせない書類の簡略化が早急に求められると確認された。
広く視覚障害あはき師の経営自立を支援する組織は全国的にも珍しく、今後の動向が注目される。現在、兵庫県内のみで組織される同会は、今秋をめどに朗読奉仕者やガイドヘルパーも参加するNPO(特定非営利活動)法人の取得を目指し、将来的には全国レベルのネットワークを持つ、あはき業界そのものを向上させる組織に発展させたいとしている.
国家賠償訴訟へ
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