厚労省
医療情報をネットで公開
標準的治療法の普及めざす

日本鍼灸マッサージ新聞 0110.10.

 厚生労働省はこのほど、学会が作成した治療指針や信頼できる臨床研究などの医療情報を、インターネットで公開する方針を固めた。公益法人「健康情報センター」(仮称)を新設し、情報を提供する。情報の公平性、中立性を保つため官民共同で運営することになった。患者に科学的根拠にもとづいた標準的な治療法を知らせるとともに、どの医療機関でも質の高い治療が提供できるよう医師を支援することが目的。
 同センターが収載するのは治療指針のほか、そのもととなった国内外の臨床研究データや論文など。治療指針ができていない分野でも科学的に根拠があると評価された論文などを収集し、海外の医学文献データベースともつなぐ。
 各学会で進められている治療指針の作成は、患者の多さなどから高血圧、糖尿病といった47疾患が優先され、今年度中にも計12疾患の治療指針が完成する予定。研究論文などについても、専門家らでつくる第三者機関の評価委員会が選ぶ。年間10万単位で発表される研究論文などを▽患者を無作為に選んだ上での成績であるか▽偏りがないよう分析しているかといった観点から評価し公開する。
 科学的評価を経た情報がインターネットで提供されることで、患者側は治療への理解を深め、自分の症状に適した投薬や治療法などについて医師と相談しやすくなる。その結果、インフォームドコンセントも進み、医療の透明性も高まりそうだ。同時に、医師側も常に最新情報を治療に生かす努力が求められ、医療の質の向上も期待できる。
 標準的な治療法の普及により、医療費の抑制効果もあると関係者はみている。

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