ヘルスキーパーじわり浸透
視覚障害あはき師の職場拡大に一役
景気低迷で新規雇用避ける企業も
日本鍼灸マッサージ新聞 02.02.10.
| 「パソコンで目疲れた」「長時間同じ姿勢で腰が痛い」などと訴える社員の健康管理のためにと、ヘルスキーパー(企業内理療師)を導入する企業が徐々に増えている。ヘルスキーパーとは企業に雇用され事業所内の診療所などで鍼灸マッサージなどを施術する者のことで、厚生労働省では約10年前から、従業員1000人以上の大企業を中心に視覚障害者をヘルスキーパーとして採用するよう奨励している。 トヨタグループのアイシン精機刈谷工場(愛知県刈谷市)では平成12年にマッサージルームを設置し、現在は2人のヘルスキーパーが1日に18人の社員にマッサージを行っている。料金クイックマッサージなどの約4分の1程度と格安。「腰が楽になつた。この料金なら気軽に利用できる」と社員の評判も上々。ちなみにアイシン精機では社員約1万2000人のうち約1500人が肩こり、眼精疲労、腰痛を訴えているという。 視覚障害者をヘルスキーパーとして採用する企業には助成金が支払われ、障害者の雇用拡大に貢献しているとのイメージアップにもつながる。しかし、ヘルスキーパーを導入する企業は急増しているわけではなく、障害者の職域拡大に理解を示すものの、景気低迷のためリストラなど経費削減に迫られ社員の福利厚生のための新たな雇用を避ける企業が多いのも現実。卒業生の進路を求める盲学校などにとっても、効果のある政府の景気浮揚策が待ち望まれる。 |