

| 会田記念リハビリテーション病院の新たな試み リハビリ領域に中医学を取り入れる 後藤学園の兵頭明氏 『リハビリテーションと中医学』を講演 日本鍼灸マッサージ新聞 05.1.10. |
昨年10月、茨城県守谷市にある会田記念リハビリテーション病院(写真)で『リハビリテーションと中医学』と題する講演が行われた。 同病院の前身である会田記念病院は、「リハビリテーション」という言葉がまだ一般には知られていなかった昭和58年に開設され、以来20年、脳卒中後遺症のために療養する人々を寝たきりにしないということを主眼に、早期より理学療法、作業療法、医療相談、訪問診療などの部門を整備してきた。特に、この分野でAKAを先見的に取り入れたことで知られている。リハビリテーション領域に中医学を取り入れるという新たな展開に取り組もうとしているのは整形外科と漢方を主に担当している五十嵐康美医師。五十嵐氏の企画によって今回の講演を行ったのは、学校法人後藤学園中医学研究部の兵頭明氏。 兵頭氏は、中医学はリハビリテーション領域に大きく貢献する可能性があるとして、特に次の3点について強調した。▽中医学の考え方はQOLの向上を図るために新たな可能性を開く。▽リハビリテーションと鍼灸治療とを併用すると、ADLを向上させるために役立つ。▽入院患者の「三快法」(快眠・快食・快便)に中医学を応用すると患者への侵害性が少ない。 兵頭氏は五臓を中心とした中国伝統医学の身体観(人と自然の統一観)、哲学観、自然観、整体観、身体観、疾病観、治療観、健康と気・血・津液・精、正気と邪気について、正気の強弱を決定する要素、病因についての捉え方、精神状態と気と五臓と経絡の関係、患者の状態の多面的把握(東洋的身体観察の応用)などについて述べた。 また、具体的に、東北大学大学院における脳血管障害の慢性期患者に対する鍼治療の応用例を挙げ、誤嚥性肺炎の予防や、歩行障害を改善、転倒予防などに実績を上げている事例を紹介した。 鍼灸治療や中医学概念を本格的に病院の治療システムの中に取り入れている機関はまだ多くはないが、会田記念リハビリテーション病院の試みの新たな展開が注目される。 |
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