みかん話
左近「失礼しますよ〜、お茶ですよ〜
茶瓶もお湯も置いときますから、お代わり欲しいなら、次からは自分で入れてくださいね」
兼続「おお、すまないな!!」
三成「……それだと段々薄く、しかもぬる〜くなるじゃないか」
左近「逆『三献茶』です」
兼続「なるほど! さすが左近殿!!」
三成「なにがどう流石なんだ……お茶うけは? ……なんだ、また蜜柑か……」
兼続「いいではないか、おいしそうだぞ」
三成「ここのところ、蜜柑ばかりなのだよ」
左近「これは、朝のとは種類が違いますし、昼のとは別の木のものですよ」
三成「だからなんだ!!」
兼続「本当に蜜柑ばかりなのだな」
左近「どういうわけか、いろんな人に貰うんですよねえ」
三成「何者かの陰謀だ! 呪詛か!? 蜜柑にはなにか隠された秘密でもあるのか!?」
兼続「む! 三成の手を黄色くしよう大作戦なのかもしれんぞ!!」
左近「……なんでですか……普通にありがたく食べてくださいよ」
兼続「いつも思うのだが、蜜柑の食べ方って人それぞれだな (むきむき)」
三成「お前は随分綺麗に剥くなあ、そんな小さいスジも取ってしまうのか……
一つ一つ分けるのも無駄だとしか思えんのだが」
左近「……自分で食べるのが『いつも』の人なら、そうでしょうけどねえ」
三成「ん?」
おわり もどる
わかりにくい……