注:戦国無双2エンパイヤーズがベースとなります

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5   群雄割拠シナリオで兼続が大名


兼続「はぁ」
幸村「あれ?殿、こんな所で何をしているのです?」
三成「待て幸村、どうせまた下らんことで悩んでるのだろう。」
兼続「下らんこととは何だ、しかもまたって……」
三成「なんだ、本当に悩んでいたのか。」
幸村「一体どうされたのです?」
兼続「……お前たちには、解らぬことだ……」
幸村「兼続殿……」
三成「だからといって一人で暗い顔されててもかなわん。話すだけ話せ。」
兼続「……私の家紋は知名度がいまいちというか、印象が薄いんじゃないかと思ってな。」
三成「またお前は……」
幸村「ええと……そうでしょうか?」
兼続「そりゃお前たちは知っているからな……
   だが『六文銭』や『大一大万大吉』のほうがずっと有名だろう……」
三成「そんなことはあるまい、むしろ目立っているぞ」
兼続「そうか?」
三成「『愛』の一文字」
兼続「……三成のあほ」
三成「…………。
   わかった、悪かった。しかし、どうしたって背中のが目を引くからなあ……」
幸村「そう悩まなくても、他の誰のものよりも有名になりますよ。」
兼続「は?なぜだ?」
幸村「天下を取ればいいのです。」
三成「そうだな。」
兼続「し、しかし、私は……」
三成「何を躊躇してるんだ、兼続!」
幸村「ともに義の世を築くのだと言っていたではありませんか!」
兼続「義!!」
三成「俺が今仕えているのは上杉でも豊臣でもないのだからな
   直江兼続が天下を取るのだ。」
兼続「幸村、三成……」


幸村「そうなれば、正義の味方が最後に出すのも『三つ山』の紋所ですよ。」
兼続「はっ!!!!」
三成「……そこに一番反応するな。」




兼続の家紋は実は違うかもしれない(おい)
カクカクしてたかも知れません……(おおい)






4   群雄割拠シナリオで兼続が大名


ちゃっ、ちゃっ、ちゃっ  さっ

すい、と
大振りの、だがそれ以上の特徴のない茶碗が置かれる
僅かに混濁した液体が波打ち、仄かに香りが立ち昇る
大きな手が持ち上げて 一口


謙信「どうだ」
信玄「ぬるいのう」
元就「……酒は体にわるいですぞ」
兼続「おお!!謙信公の茶をいただけるとは!!」
元就「いや、茶じゃないって」


どたどたどたどた


三成「くおらぁ!!兼続!!」
兼続「む、後にしろ」
三成「だめだ!!」
兼続を掴んで揺さぶる
三成「俺と幸村の配置国が違うではないか!!すぐに戻せ!!」
兼続「国っ、ざかい、がっ、あちっ、こち、にっ、なっ(がくがく)」
信玄「つまりは、結構領土が広がったが、まだ回りを囲まれている状態なので
   次どこが攻め込まれても良い様に国境に将を配置していった、ということだの」
元就「えらい説明的じゃの」
三成「ちっ……ならば同盟を結ぶぞ!」
兼続「やたらに『手切れ』提案するくせに」
三成「今回はせん、同盟万歳。だから幸村を呼び戻せ。
   交渉の準備を急ぐぞ。何なら俺が使者に立ってもかまわん」
兼続「それはやめとけ、こじれるから。」


来た時と同じように どたどたどたどた 去って行く


兼続「すいません、謙信様……」
謙信「(ごくごくごくごく)」
信玄「気にせんで良いよ〜。ところで、軍師 変えるかの?」
兼続「え?」
信玄「とりあえず、ここに3人おるし?」
元就「唐突じゃな。わしもか。」
謙信「(じっ)」
兼続「いえ、1人いれば十分ですし。では私も失礼します。」


とたとたとたとた


信玄「『変えるか』と聞いたんだがの」
謙信「……ふっ……」
信玄「ん?いや、あれは義じゃなくて腐れ縁というやつじゃろ」
元就「それはむしろあなた方では……(よく会話が成り立つな)」
信玄「しかし幸村をの……この様子じゃゆっくり隠居とはいくまいの〜ふっふっふ」
謙信「愉しむか」
元就「……ほどほどにの」




 ぎのくに  の  首脳


三成――――――問題有軍師
謙信と信玄―――普通に問題児
毛利元就――――好き。黒いとなおいい。
兼続――――――全ては義!!な一番えらいはずの人






3   群雄割拠シナリオで兼続が大名


兼続「よし、幸村。もう少し湯を沸かしてきてくれ」
幸村「はい、殿……兼続殿」


三成「また一体何を始めてるんだ?殿こと兼続」
兼続「ん?見てわからんか?」

ぶん、と振り上げたのは

三成「杵……餅つき?何をいきなり?」
兼続「最近、皆が『天下餅』『天下餅』言うので、食べたくなってな」
三成「あれは実際の餅じゃない」
兼続「わかってるさ、ただどうしても連想するんで……
   それにそろそろ年の瀬だし、多めに作って、近隣諸国、皆に配ろうかと思ってな」
三成「ご近所付き合いみたいに言われてもな……」
兼続「謙信公も、敵に塩を送ったりしているのだ。それに習おうと思うのだ」
三成「その謙信殿が今は敵なんだがな」
兼続「細かいことは言いっこなしだ」
三成「細かいのか……?」
兼続「それより三成、お前は『鋒矢の陣』と『堰月の陣』と『車懸の陣』どれがいい?」
三成「は……?」
兼続「うん、どれが好みだ?」
三成「意味が分からん」
兼続「いいから選べ」
三成「……く、車懸かな」
兼続「よし!ならお前が、搗くとき餅を返す係りな!」
三成「なに!?」
兼続「手際よく頼むぞ!!」


幸村「そろそろ、米炊き上がるそうですよ〜」
兼続「うむ!!すまんな幸村!」
幸村「いえ、きな粉も用意してきますね」
兼続「やはり搗き立てが一番だしな」(ぶんぶん)
三成「…………………」


兼続「『牛歩』」
三成「や〜め〜ろ〜」
兼続「こんなこともあろうかと……しかし普段でも使えるんだな」
三成「いやだ〜!不吉な予感しかしないんだ〜!」
兼続「そうか!台所は主婦の戦場というしな!」
三成「お前は主婦じゃないだろ、台所でもないし」
兼続「観念したか。なに大丈夫だ、義と愛さえあれば問題ない」
三成「いや、慣れとか経験とか」
兼続「一応何度かやったことあるぞ」
三成「なんだ、そうか……」
兼続「こないだ見た遣り方を試してみようと思うのだが?驚くぞ!すごく速いのだ!」
三成「…………………」



  おふれ そのじゅうなな 「 殿は餅つき禁止 」






2   群雄割拠シナリオで兼続が大名




唐突に落書き
自分が言われるより腹の立つもの

旋忍を連れ歩くのが好きです、敵にいるとワッショイ状態で大変ですが
あと、幸村が挑発された時のセリフはまだ聞いたことないので、適当ですよ






1   群雄割拠シナリオで兼続が大名


兼続「いざ!ともに義の世を築かん!!」
三成「別に協力するのは構わんが、喧しそうな国だな」
幸村「私も力となりたいのですが……では……」
兼続「ん?なんだ幸村、なにか問題でもあるのか?」
幸村「では……兼続殿を『お館様』と呼ぶことになるのですね」
三成「似合わんな」
兼続「三成……これまでも自領に帰れば『お館様』だったのだが?」
三成「そうなのだが……似合わんなあ……」
幸村「『お館様』」
兼続「いや、いい幸村。お前にとってはその呼び方は特別なものだろう?
   それに私も、お前たちからそう呼ばれるのは、楽しくないようだ……」
幸村「兼続殿……」
三成「そうか、名前を呼ぶのは不味いのだな、それに一応主君だしな」
兼続「ふむ、そのままでなければいいのだろう
   ならば……『かねっつ』とか『つぐぽん』とか『なおなお』なんかはどうだ!」
三成「呼ぶかあ!!!!
   どうだ!ではない、呼び捨てより悪いだろうが!!」
兼続「そうか?特別な気がせんか?」
三成「却下!!」
兼続「むう……命令で」
三成「不可!!」
幸村「……なおなお」
三成「な!!!幸村っ!?」
兼続「うむ!なんだ幸村」
幸村「あ……う〜、ええと……(真っ赤)
   その……『殿』ではだめですか……?」
三成「そうだ、そうしろ!『殿』!」
兼続「仕方がないな……」


  おふれ そのいち 「 殿は『殿』 」


三成「(いしいし……だ、駄目だ……)」