兼続「三成!雪だ!!積もったぞ!!ってことで、雪合戦をやろう!!」
三成「断る」
兼続「なぜだ!」
三成「寒い」
兼続「寒いから体を動かそうというのだ!外を走り回ればすぐ体もあたたまるぞ」
三成「いやだ。冗談じゃない。子どもじゃないんだぞ。」
と言って袢纏をさらに重ね着
兼続「み〜つ〜な〜り〜」
引っ張る兼続
三成「は〜な〜れ〜んぞ〜」
火鉢にしがみつく三成
兼続「まったく誰が子どもじゃないというのだ」
三成「そんなにやりたきゃ一人でやれ」
兼続「一人でどうやって雪合戦をせいというのだ……
   もういい、ほかの皆を誘う。まずは幸村を呼ぶか」
三成「……仕方ないな」
兼続「三成……そんなに簡単でいいのか……?」




兼続「思ったより、人が集まったな」
慶次「この雪で、皆暇になっちまったのかもな」
幸村「でも本格的な雪『合戦』ができそうですね!」
三成「……ちょっとまて、まず最初に決めておこう」

集まった面々を見て三成青い顔……寒いからではない

兼続「決めること?何かあるか?」
三成「『雪』合戦だ、ということだ」
幸村「え?そりゃあそうですよ?」
三成「……まずひとつ、『武器使用禁止』」
義弘「なんと、駄目なのか(鎚を肩から下ろす)」
兼続「ん?護符は武器に入らないよな?護符だからな」
稲姫「矢を使わないならいいですよね?ただの弓ですし」

三成「……ふたつ『技使用禁止』」
忠勝「無論、小細工無用!」
ぎん千代「しかし、この電気は体質なのだが?」
小太郎「ククッ……」
ねね「ええ〜変身するのもだめなのかい」
三成「全面禁止!!素手のみ!!雪のみ!!」

三成「そんでもって!みっつめ『権力使用禁止』!!」
秀吉「権力って……そりゃあもちろん使うわけありゃせんよ〜」
清正「まったくですな、
   とはいえ、おねね様に雪だまをぶつける輩には思い知らせてやりますが」
正則「(かた〜いのを……見ておれ三成!)」
黒田「伏兵を……本多殿を囲んで……」
秀吉「ほりゃの〜皆雪合戦したいだけじゃろ?」
三成「なにが『ほりゃの〜』ですか!!!」
秀吉「わかっておるよ〜、今日は身分関係なし!無礼講ってことじゃな」
三成「宴会じゃないんですから」
黒田「……無礼講、ですかの……」
秀吉「ん?な、なんじゃ官兵衛?なに見とんじゃ!?」
ねね「思いっきりやってもいいってことだよね、お前さまっ」
秀吉「ななななんじゃ!ねね!わ、『技使用禁止』じゃ……」
ねね「ふふっこれは分身じゃないよ〜高速で動いてるだけさっ」
秀吉「ひ〜〜!!わからんて〜〜!」



兼続「おっ始まったか」
幸村「まだ組み分け前でしたのに……」
慶次「な〜に生き残り形式にすりゃいいのさ、
   こういうのは臨機応変にやって細かいこと言わないほうがいいって」
幸村「ですが……」
慶次「ほりゃ!」
幸村「わぷっ」
慶次「ほりゃほりゃ!」
幸村「たっ!冷たっ……む、真田の意地、みせてくれる!!」
慶次「はっはっは、熱いねえ」

兼続「うむ、皆楽しんでいるようだな!!三成もあんなに走って……
   なんだかんだ言って、楽しんでいるようではないか!!」



正則「待て〜〜い!」
清正「よし!挟み撃ちじゃ!!」

三成「兼続ーー!!!す、少しは呼ぶ相手考えんかーー!!!」



おわり   もどる