8.一枚展開一枚展開とは ループした一つの曲りくねった図形を展開する事である。 折り曲げて作成しなければならない製品は、一枚の平面の板として寸法を決めなければ成らない。 それを、展開と言う。展開した板をプレスで折り曲げて製品が完成する。 一枚展開は板厚を考慮していないので、板の中心(中立面、曲げても長さが変わらない面)で、 図形を描かなければ成らない。 (注意) 規則に従って上手に描かなければ展開が出来ない。 テキストの[分割数][けがき数][曲げ伸量]は[F10]をクリックする直前に打ち込め。 正面図の描き方 線の色と線種 折り曲げ線ーー紫色の実線。 折れ曲がらない外形線ーー紫色以外の実線。 折れ曲がる外形線ーーーー紫色以外の点線(平面図の円弧から分割座標を計算する) 紫以外の破線(正面図の線・円弧を分割する 平面図の曲線が円弧群である場合に用いる) 1)必ずループ図形を描くこと。陰のある図面 (破線で描かなければ成らない図面)はいけない。 2)外形線が折り曲がる場合は点線で描く事。 3)赤点は折り曲げ線が一つ増える。白点は折り曲げ線が分割数だけ増える。 4)上側に折り曲げ線があれば下側にも折り曲げ線があること。 但し、点で折り曲げる場合は、その位置に白色の点を打てばよい。 5)折り曲げ線は上下に入れる事。 平面図の書き方 1)線の色や線種は平面図で描かれたものと必ず一致する事。 2)x座標は平面図と正確に一致する事。 3)正面図の各角の位置が平面図で二つ以上無いこと。 悪い例。良い例 手順 1)平面図と正面図を描いたら、[F10]キーをクリックする。 2)エラーが出なかったら立体画像が出てくる。 3)立体画像を見て良かったら[Y]キーを,駄目だったら[N]又は[Esc]キーを打つ。 4)[Y]キーをクリックした時は画面右上に展開図が出てくる。 5)[N]キーをクリックして時は展開図が出てこないので、再度図形を描き換えること。 6)終了は[一枚展開]を再度クリックする。 テキスト[分割数] 正面図の点線部分の分割数を決める。 テキスト[けがき数] 分割部分のけがきの数を決める。 テキスト[曲げ伸量] 分割部分の伸び量を決める。 例えばこのような図の展開の場合上図の一枚展開をすると。 曲伸び量が0の場合の展開。 曲げ伸び量を172.8-157.1=15.7mmとした場合の展開。 以上の例から曲げ伸量の使い方が分かったと思います。 即ち、高さは内径半径部分が必要であるが、展開は中立面が必要であるから曲げ伸量を15.7mmとする。 逆に外径半径部分の高さが必要な場合は外径での一枚展開図を描いて、 曲げ伸量をー15.7mmにすればよい。 一枚展開を習得すると、あなたの展開作業時間は飛躍的に向上するでしょう。 百万円のCADにもこんな機能は無かった。 此処に、一枚展開の例をいくつか揚げておきますので、参考にしてください。 例1 例2 例3